2003年も終わりに近づいています。印刷所が年末年始休みになってしまうため、この時期は前倒し前倒しで作品を描いていかなければいけません。すでにバンチ連載陣は来年の分の作品に取りかかっています。合併号などがあってもスケジュール的には一杯ですね。
さて、前回少し書きました拳志郎の3DCGについてです。
ようやく形になってまいりましたが、苦心している部分がまだまだあります。例えば髪の毛の表現です。僕の思い描く髪の毛の質感というものがなかなか出て来ない。プラスチックのような硬い髪の毛は問題外としても、CGでやりすぎると拳志郎にはありえないサラサラヘアになってしまいます。このニュアンスを伝えるためかなり試行錯誤しています。
さらに重視しているのが筋肉のつき方です。なかなか思っている形に筋肉が決まらない。胸板の位置を少し外すだけで、何かちぐはぐになってしまうのです。ボディービルダーの写真なども持ち出しつつやっております。
これが動くためにはまだ厄介な壁があります。
筋肉というものは、例えば腕を例えば腕を曲げれば上腕が膨れますし、力を入れればより鋭角に変わってくるものです。3Dモデルに骨を入れて曲げようとすると、どうしても不自然になってしまいます。このあたりはプログラマーさんとみっちりと話していかなければいけません。
この後に画竜点睛、表情作りの作業が待っています。
しかし、自分のイメージに出来るだけ忠実でリアルな立体の拳志郎が、本物の人間のようにディスプレイの中を歩き回るというのは、考えるだけで楽しみです。
来年には皆さんに披露できるように仕上げていきたいと思います。
2003.12 原 哲夫