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【2003年11月】 【▲メッセージ目次へ】

 

 仕事場に詰めながら、なかなか秋らしくならないなと思っていると、もう冬なのでしょうか。週刊の作品作りですと、朝方までやり続けてしまうことも間々あるわけですが、ここのところの早朝の冷え込みは厳しい。皆さんも風邪などひかれませんように。

 さて、1年ほど前より準備してきました「北斗の拳」関連のものが、ここにきて出来上がってきています。

 まず北斗の拳のパチスロですね。
 スロットの上についている画面が面白い。北斗のいわゆる名シーンを、3DCGで再現しています。3Dの表現は、漫画の描き方やアニメーションとは違って、登場人物の空間での配置が直接的に伝わってきて新鮮です。 実は僕もここ数年、3DCGを何かに取り入れられないかと模索中です。最近になってようやく目鼻がついてきました。これについては、また後ほど書ければと思います。
 この商品について、パチスロ等ほとんどやらない人にやらせてみますと、なかなかシーンの組み合わせが巧みなようで、いわゆる期待感というのでしょうか、やめられないそうです。皆さまほどほどに遊んでやってください。

 それから、OVA「新・北斗の拳」の第2話もだいぶ好評のようで、ありがとうございます。
 このシリーズは、ジャンプでの連載終了後しばらくしてから、武論尊先生が新たに書き下ろした小説版が元になっています。作品中でのケンシロウは、北斗神拳伝承者として極まった存在で、ある意味非常に孤高な存在として書かれていますね。
 ジャンプの頃が、ケンシロウの救世主としての覚醒と宿命を描いていたとすれば、このOVA版では、揺るぎない力を持つケンシロウに、それでも愚行を繰り返す人間達を突きつけて、さあどうする?という問いを投げかけています。

 編集者によく言われるのが、「漫画に、人が生きていくためのヒントみたいなものを盛り込んで」ということ。OVA作品中では、他人を排して利権を貪る人間や、あるいは過去に縛られ続ける人間が描かれていますが、これも当然漫画の中だけの話ではありません。むしろ、最近起こる事件や争いの数々を見ていると、現実の方が漫画なのでは、とさえ思えてきます。とすれば、僕のように漫画というツールで、何かその解法を見つけようとするのも無駄ではないかな、と。

 漫画を読まないという方も多くいらっしゃいますし、より幅広くメッセージを伝えるためには映像化は必須かもしれません。
 このOVAが実績になれば、また次の映像制作の話も進めやすくなりますし、これからも、さらにグレードアップさせていきたいと意欲満々です。お楽しみにお待ち下さい。

2003.11 原 哲夫

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