トピック原哲夫 青年期物語

特別編「2人の巨匠、誌面上で奇跡のめぐり逢い。」後編

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子どもの頃から四コママンガで腕を磨き、憧れの石ノ森章太郎先生からコメントをもらったというエピソードを紹介した前編。その後、2人が実際に顔を合わせるチャンスが訪れる……。

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そう。デビューした後にね、石ノ森先生に会えることになったんだ。

僕からしたら、むかしもらった先生のコメントを糧にして、ずっとマンガを描いてこれたみたいな部分もあったから。先生はさすがに覚えていないとは思うけど、感謝の念も込めて、そのエピソードを伝えようと思っていたんだよ。

子どもの頃に描いた四コママンガに、石ノ森先生がコメントをくれたという事実を胸にいだいて、努力し続けていたというわけか……

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でもね、いざ先生を前にすると、感極まっちゃって、涙がこぼれそうになったんだ……。

だから、言えなかった。幼少期に先生にいただいたコメントのおかげで、マンガをずっと続けられたって、伝えたかったんだけどね……。

そのすぐ後に、先生はお亡くなりになられて。言えずの別れになったんだ……。

それは残念な話だ。しかし、今ごろ天国で石ノ森先生も「あの時の少年が!」と驚いていることだろう……。

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貴重な当時の作品がありました!タイトルは「マイホーム」(本文で先生が話していたものとは別作品)
参照元:https://twitter.com/
ちなみに原先生は、「起承転結」の展開を身につけるために、今でもスタッフに対して、四コマで訓練するよう、指導しているとのこと。

ワイヤー2014-05-211


四コママンガは、小学生くらい小さな頃からやるのがいいと思うんだ。いちばん頭が柔らかい時期にさ。

僕も、石ノ森先生のように、子どもたちから作品を募って、アドバイスをしていくようなことを、いつかはやれるといいな。日本のマンガ文化が途絶えないように、僕にもできることがあるかもしれないからね。

マンガ界全体を考え、後進の育成をいつも気にかけている原哲夫。いつの日か、そういった願いが、実現する日が来るかもしれない。