トピック先生、ひと言いいですか

Vol.11 活版部門 背景担当 西川治(にしかわおさむ)中編

nishikawa_main

原哲夫と共に働くたくさんのスタッフを、抜き打ちでチョクゲキ!! 普段は見ることのできない原哲夫の素顔や、仕事のこぼれ話を大バクロするこのコーナー。第11回の今回は、背景担当、西川さんの登場です。

とても物腰が柔らかく、会話のはしばしに知性を感じさせる西川さん。ベテランのスタッフとして原先生から絶対的な信頼を得ると同時に、若いスタッフには、頼れる兄貴的存在として慕われているようです。情熱的に、真剣に仕事に取り組む姿が、あってこそなんでしょうね。
これまでのスタッフと違って、西川さんのために用意された個室で行われた取材。さて、どんな話が聞けるんでしょうか。

実写をも超えた、イメージ通りの絵に感嘆。
先生の絵は、とってもリアルですよね。でもそれは、理屈のみを追求したモノではないんです。モノゴトを理論だけで考えないと言うか。だから、リアルと言っても、単に“写真に近い絵”というわけでもない。そこが私にはどうしても真似できなくて、それゆえに先生を尊敬する部分ですね。

理解する時は理論的なんですが、描く時はどちらかというと感覚的なのが先生の作品の特徴。リアリティを求めながらも、理屈で考えると見えないはずの線が時に入っていたりするんです。天性の才能なんでしょうか。頭の中でイメージしたシーンを、その空気感込みで描けるんですよね。

nishikawa_3

この辺は、先生の本当にすごい部分です。描こうとするシーンを、理屈とか理論だけで追求すると、それは実写になってしまいます。でも先生が生み出す絵というのは、まるで映画のワンシーンのように、感覚的に頭で描いたイメージと、まったく同じ絵に仕上がっているような気がします。私の場合は、どちらかと言うと理屈の方は自信があるんですが、感覚の方が弱いんです。
アレ!? 先生、気づかないうちに外出中?
このコーナーで、他のスタッフも、先生の意外にオチャメな一面を暴露していますよね。やはり昔と比べると、先生も自分のそういうキャラクターをあえてスタッフたちに見せるようにしていると思いますよ。というのも、先生はデスクも1人だけ離れた個室だし、常にドアも閉まっていて、コミュニケーションも取りづらい状態。だからこそ飲み会などの席では、明るくて接しやすい自分を、努めて見せようとしているんだと思います。

ただ、やはり仕事の部分では、フランクになりすぎたり、はっちゃけ過ぎたりしてしまうと、通るべきことも通らなくなる。そこはきちんと一線を引いていますよね。そのスイッチの切り替えは忘れていないと思います。

nishikawa_4

私だけが知っている一面ですか? 正直に言って、かなりたくさん持っていると思いますよ。でも、それを言っちゃうと、クビになりそうな……。まあ、それは冗談ですけど(笑)。覚えているのは、追い込みが長く続いた時期で、先生も疲れすぎてしまったのか、仕事をしながら、ズズズッ〜っとイスをすべっていって、イスはあるけど、先生はいないっていう(笑)。そっと近づいてみると、そのままの体勢で、机の下で寝ていました。かなり昔の話ですけど、アレは面白かったですね。
(後編につづく)