トピック先生、ひと言いいですか

Vol.10 活版部門 神山建太(かみやまけんた)中編

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原哲夫と共に働くたくさんのスタッフを、抜き打ちでチョクゲキ!! 普段は見ることのできない原哲夫の素顔や、仕事のこぼれ話を大バクロするこのコーナー。第10回となる今回は、活版部門の神山建太さんに登場してもらいました。

「どうやら、完全にいじられキャラ?」な雰囲気を全身から醸し出している神山さん。取材が始まる前から、編集部スタッフの無謀なムチャぶりにも、華麗なノリツッコミを見せるなど、これまでにお話をうかがったスタッフとは一風かわった空気をまとっていました。

編集部の方からも、「今回は振り切った内容でダイジョウブだから!」とお墨付きの神山さん。さあ、どんなお話になるのでしょうか……。

先生や先輩のように、自分の後輩を注意できるかな??
当たり前のことですが、原先生は真贋を見分ける目がすごい。迷いながら描いた部分は、一瞬で見抜かれますね。修正の指示も、僕が悩んでいたところばかりです。また、先生は絶対にウソをつきません。やっぱり人間って失敗した時とか、ちょっと誤魔化したりしちゃうじゃないですか。先生にはそれがない。

この前も、作画のチェックをしていて「アレ? このキャラの衣装、これであってる? オレが描いたラフ画、見せてよ」って言われて、周りも少しピリっとしたんです。そして、先生が最初に描いた絵を持っていくと「あ、オレが間違ってんじゃん」「言ってよ、テヘヘ」みたいな感じで、あっさりと認めちゃう(笑)

先生がそういう方だからか、ここのスタッフもみんな、いい関係性ですね。絵の注意をする時も「ココ、違うでしょ!」「前も言ったじゃん!!」みたいな、相手をイラッとさせる感じではなく、「これが出来ないと、マンガ家として食っていけないよ」っていうような、成長を促すような言い方です。

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僕にももう後輩がいますから、注意をすることがありますよ。例えば? え〜、ん〜……あ、この前、白いTシャツばかり着ている子がいたので、「もう少しオシャレした方がいいよ」って言いました(笑)。それくらいかな。やっぱりまだ教わることの方が多いですね……(苦笑)
マンガには誠実。でもそれ以外には??
我々スタッフに絵を渡すときも、先生は自分の失敗を絶対に隠しません。「ここ、間違っちゃったから、直しておいて」って、ちゃんと言います。先生くらいになったら「コレはこういう絵なんだよ」って強引に誤魔化すこともできるのに。さすがですよね。

ただ、マンガ以外のことになると話は変わるんです。これ、言っちゃっていいのかなぁ。。。もし問題になったらイ○サキさん(←編集部スタッフ)のせいにしてください!!(笑)。毎年、先生の誕生日にはバースデーケーキを用意するんです。先生はそのケーキのロウソクを、息ではなくて拳で消すんですよ。「ン…、ン…、フンン!!!!」ってケーキに向かって拳を突き出すと、風圧で消えるんです。

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ただコレは先生自身がネタばらししていたんですが、実は拳じゃないんですよ……。「いいか、コレは拳の風圧で消しているように見せているけど、本当は手を開いた状態で、ロウソクの直前でギュッと握ることで、風を起こして消すんだ」って。マンガに対してはアレだけ誠実なのに、そういうところは、ズルをするんですね(笑)といいつつ、僕もマネしてみたんですが、できませんでした……(笑)
(後編につづく)