トピック先生、ひと言いいですか

Vol.10 活版部門 神山建太(かみやまけんた)前編

kamiyama_main

原哲夫と共に働くたくさんのスタッフを、抜き打ちでチョクゲキ!! 普段は見ることのできない原哲夫の素顔や、仕事のこぼれ話を大バクロするこのコーナー。第10回となる今回は、活版部門の神山建太さんに登場してもらいました。

「どうやら、完全にいじられキャラ?」な雰囲気を全身から醸し出している神山さん。取材が始まる前から、編集部スタッフの無謀なムチャぶりにも、華麗なノリツッコミを見せるなど、これまでにお話をうかがったスタッフとは一風かわった空気をまとっていました。

編集部の方からも、「今回は振り切った内容でダイジョウブだから!」とお墨付きの神山さん。さあ、どんなお話になるのでしょうか……。

入社後、すぐに借りました。アレを……
僕も他のスタッフの方と同じように、物心がついた頃には、よく絵を描いていましたね。ただ、マンガ家としての将来を、具体的に考え始めたのは、20歳くらいの頃でした。当時、絵や美術とはまったく関係のない大学に通っていたんですが、それがすごくイヤだったんです。

そこで「大学をやめてマンガ家を目指したい」と親に打ち明けました。すると、ケジメとして、家を出て行くように言われたんです。そして、実家のある隣の駅で一人暮らしをスタートさせました(笑)。どうしても地元出身の最初のマンガ家になりたかったんですよ。

kamiyama_1

この事務所の前に、一度だけ他の作家さんのアシスタントもしましたよ。まぁ……エロ漫画なんですけど(苦笑)。「ここの汁、もっとリアルに描いて!」とか言われながら(笑)。当時は生活も厳しくて、月の収入が8万円を切ることもよくありました。だからここの求人情報を見つけた時は、マンガも描きたかったし、お金ももらえるし、飛びつきましたね。そして、来た瞬間に給料を前借りさせていただき(笑) 、今に至っています。
今は“やっと” 線画を担当しているけれど……
そんな波瀾万丈な若い頃を経て(笑)、このスタジオで働き始めたのは、約3年ほど前。いちおう活版部門ですけど、主に担当していることは、電話に出たり、先生や他のスタッフの出前のメニューを聞いたり、届いた宅急便にサインをしたり……。僕自身はまったくそう思っていないですけど、いわゆる「パシリ」ってやつですか? これって(笑)

ちなみに僕は、“できる人”としてこのコーナーでも紹介されていた鍋谷さんと同期入社。だから、最初に先生に絵を見てもらったのも鍋谷さんと一緒のタイミングで、当然、先生は鍋谷さんの絵ばかりを褒めるんです。「ここから巻き返してやろう!」と思ったんですが、線画ではなく仕上げの担当になり、その仕事もひと通り覚えて、「そろそろ本腰を入れて線画を!」って思っていたら「カラーの手伝いに回って」って言われて……。

kamiyama_1

でも「これも勉強だ!」「これこそが原哲夫流なんだ!!」と思って、頑張ったんです。その後も「単行本の進行をやって!」とか、いろいろな担当を経て、最近、チーフに「神山くん!」って呼ばれたので、「ついに! 晴れて線画か!?」と思ったら……「電話、よく鳴るでしょ? 近いし、出てネ」と(笑)。そうやって今のポジションにいます。というのは半分冗談で、今は線画のお手伝いをさせてもらっていますけどね。
(中編につづく)