トピック先生、ひと言いいですか

Vol.7 活版部門 人物線画担当 鍋谷咲花(なべやさきはな)中編

人物線画担当鍋谷咲花(なべや○○○○)

原哲夫と共に働くたくさんのスタッフを、抜き打ちでチョクゲキ!! 普段は見ることのできない原哲夫の素顔や、仕事のこぼれ話を大バクロするこのコーナー。7回目の今回は、線画担当の鍋谷さんです。

原哲夫に仕えるスタッフの日常をコミカルに描いた『実録スタッフ残侠伝 師に殉ず』(by 貴田明日 / 『月刊コミックゼノン』にて不定期連載中)に登場した、とにかくやたらと仕事ができる新人、黄鳥君のモデルとされる彼女。実際はどうなの? 絵がめちゃめちゃ上手いスーパースタッフなの? ほんとのところ、聞いてきました!

スーパースタッフ、“黄鳥君”のモデルではあるけれど……
私がここで絵を描きはじめて2年が経ちますが、まだ、仕事に対するモチベーションをすぐに上げられる時と、なかなか上手くいかずに、同じ所で足踏みしている時の差が大きい気がします。なので、『実録スタッフ残侠伝 師に殉ず』の黄鳥君のモデルとされていますけど(笑)、彼は、調子がいい時の私を、さらに大げさに描いたキャラというところでしょうか。

ただ、確かに、採用の時に出した私の絵の絵柄が、先生のニーズとマッチしていたので、期待は高かったようです。ここに来て最初に出された課題も、先生にすごく褒められて……。私自身は、自分のスキルに自信がないのに、そのわりにはトントン拍子、みたいな(笑)。とにかく、実際は、彼のようには仕事は出来ません(苦笑)

人物線画担当 鍋谷咲花(なべやさきはな)

締め切り前は、仕事が密になるので、自分で自分を褒めたり励ましながら、よい状態に持っていこうとしますが、それも上手くいかないときは辛いですね。入社時に期待されていたこともあってか、1年目は、「もっと描けるでしょ?」「本気を出せばさ~……」と、原先生にも注意されることもありました。モチベーションに左右されやすいところを見抜かれているのかもしれませんね……。
地の利を活かして、チラチラと……
私の席は先生の席が見える位置なので、先生が仕事をしている姿をチラ見できます。オーラたっぷりで真剣に机に向かっている時もあれば、ゆったりと椅子に座って、アイパッド的なものを、ただただ眺めているときもあります(笑)。でもその時間も、先生の作品に活きているんだと思います。

というのも、先生はテレビなどで、リアルタイムで人気なモノのエッセンスを、自身の作品に取り入れようとするんです。例えば、信長をジャニーズ風に描いたり、犬丸というキャラをふなっしーのように描いたり……、良い意味で俗世間のニーズを把握して、自分の作品に注入しているんだと思います。

人物線画担当 鍋谷咲花(なべや○○○○)

先生が患っている片目をつぶりながら、真剣な顔で描いている姿は、まさしく「歴戦」という言葉がしっくりくるものですね。“熟練の職人”そのもので、凄みを感じさせます。そんな先生の姿を見るのも私の楽しみ。でも、先生は仕事に集中しているので、目が会うことはほとんどありません。もしかしたら、気付かれているかもしれませんけどね。「あいつ、またこっち見てるな」みたいな……(笑)
(後編につづく)