トピック先生、ひと言いいですか

Vol.6 月刊コミックゼノン編集部 原哲夫担当 笠原稔(かさはらみのる)前編

原哲夫担当 笠原稔(かさはらみのる)前編

原哲夫と共に働くたくさんのスタッフを、抜き打ちでチョクゲキ!! 普段は見ることのできない原哲夫の素顔や、仕事のこぼれ話を大バクロするこのコーナー。6回目となる今回は、いつもの制作現場を飛び出して、コミックゼノンの編集部がある株式会社コアミックスにやってきました!

そして登場していただいたのは、原先生を担当する笠原さん。ストーリーの打ち合わせやキャッチコピーの作成、マネジメント業務に加えて、作画スタッフへのアドバイスなど、多岐にわたる編集のお仕事の実情を、余すことなく語ってくださいました!

歯医者での出会いが、今では……。
僕が原先生の担当になって3〜4ヶ月。いまは、『いくさの子』以外に、同じ【月刊コミックゼノン】で連載している『ハナカク』『コンシェルジュ インペリアル』、また【WEBコミックぜにょん】で連載中の『北斗の拳 イチゴ味』を担当しています。それから、新人の持ち込み作品の対応をすることもあります。

初めて原先生の作品に触れたのは、中学の時。歯医者さんの待合室に『北斗の拳』が置いてあったんです。とにかくびっくりしました。「なんだ、この迫力のある絵は!」って思ってハマっていきました。僕はリアルタイムではなかったんですけど、連載当時に読んでいた人も、みんなそう思ったんじゃないでしょうか。

原哲夫担当 笠原稔(かさはらみのる)前編

大学を卒業後、マンガとは関係のない出版社に就職をして、3年ほど働いてから、マンガを扱う出版社の中途採用を探していて、コアミックスを見つけました。その時は正直、コミックゼノンのことは知らなかったので、面接の前に何冊か読んだんです。そしたら「あぁ、原哲夫だ!」って。「歯医者さんで見た……」的な(笑)
本当に面白くなかったら言うしかないけど……
編集の仕事は、作家さんと一緒にストーリーを考えたり、上がってきたネームで構図や展開を確認したり、その他にも、単行本の帯のキャッチコピーを考えたり、イレギュラーで入ってくる監修の仕事の対応をしたり、先生の取材に同行したり……、とにかく先生が描くことに集中できるように、スケジュール調整や仕事の整理など、マネジメント的な役割も大切です。

ある人が言ってたんですが、「編集者が考えられることなんて、面白くても50%くらい」と。それを100%まで高めるのが作家さん。僕たちが考えたモノがそのまま作品になっても、面白くないんです。もし面白いものが描けるなら、僕が作家になれっていう話ですからね。

原哲夫担当 笠原稔(かさはらみのる)前編

ただ、原先生に対して、絵のことや演出のことで、いろいろ言えるほどの知識はまだ僕にはありません。まだまだ経験も浅いし、しかも原先生はマンガ界で“神”と崇められるような存在ですから。それに、本当に面白くないと感じたら、先生に対してでも、それを言うしかないと思うんですけど、先生から出てくるものは、当たり前ですが、ちゃんと面白いんです。
(中編につづく)