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2019.03.26スタッフルーム

「前田慶次 かぶき旅」のはじまりはじまり~

月刊コミックゼノン4月号にてスタートした新連載「前田慶次 かぶき旅」! 皆さんはもう読まれましたか?
本作の原作者である原先生に、新連載にあたっての想いを伺ってきました!

飽くなき探求心の源泉

ーー『前田慶次 かぶき旅』の連載がついに始まりました! 『花の慶次―雲のかなたに―』の連載が終わったのが1993年だから、慶次を描くのはなんと26年ぶりですね!

原:『義風堂々!! 直江兼続 ―前田慶次 月語り―』の出口真人さんが今回も作画をやってくださるんだけど、新連載は特につかみが大事だから、連載開始前に、慶次の物語の世界観を出口さんとしっかり共有させてもらったんだ。

ーー今作から登場する権一のキャラクターはどんな発想から生まれたのですか?

原:権一の設定から何案か出して、その中からしっくりくる造形を出口さんと共有しました。

ーー特にこだわったところはありますか?

原:ポイントは権一の額にある傷(あざ)。これは慧眼のイメージでつけたもの。人の心や本質、を見透かすチカラを持っているところから。ちなみに、慶次に関しては、前作のイメージにプラスアルファ加えて自由で遊び心のある風流人でありながら徹底した大傾奇者ぷり!で盛り上げたいです!

ーー新連載ということもあって、4月号での掲載ボリュームは多めでしたね。

原:締め切りまでの限られた時間の中で、あれだけのページを描ける人って実はなかなかいないんだよ。これも才能だと思う!

ーー出口さんのすごい才能なんですね〜!

原:漫画家には、一つひとつの絵をきちんと描くチカラも、限られた時間の中でたくさん絵を描くチカラも必要なんだ。それでいてかつ、面白くないと読者の皆さんには満足してもらえないからね。読者と漫画家の真剣勝負とも言えるかも!

ーーやっぱり漫画を描くって大変。それくらいの情熱が必要なんですね!

原:漫画を描くには、しつこく深く追求していく、欲望みたいな気持ちがいるのかな。だから、絵心は文字通り絵の心がないとね。エロの心…じゃないじゃない! いや、艶っぽく… 
ん~ そうっ、絵心とは艶心(つやごころ)なんだよ! 欲望を絵にぶつけるんだ!

ーー追求する欲望ですね! でも、先生、いま、「エロ心」って言いかけましたよね?

原:……ん? とにかく、熱い気持ちを持って、目を輝かせながら漫画を描いていこうってことだよ!

ーーいやいや、いま「エロ」って言いましたよね? ちょっといい話にしようとしてますけど。熱い気持ちって、とどのつまり「エロ」ってことなんですか? ねぇ、先生??

原:……あ、時間だ。そうそう、『花の慶次 ―雲のかなたに−』は来年2020年で連載開始から30周年を迎えます! 『前田慶次 かぶき旅』とあわせて、盛り上げていきたいですね。
皆さん、どうぞよろしくお願いします! ではっ!!

ーーあっ、逃げたーー!!

政治家の失言のごとく徹底追及してみようかと思いましたが、あっさり逃げられちゃいました…。でも、先生の意欲の源は、漫画に対する愛! きっとそうに違いありません! 我々はそう信じています!
では、皆さん、今後の『前田慶次 かぶき旅』の展開に乞うご期待ください!

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