トピックBAR TETSUO

本日のメニュー2「子どもたち」

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このコーナーの登場人物

原先生の元で修行させてもらっているいちスタッフです。得意技は、電話に出ること、出前をとること、宅急便の配達でサインをすること……って、全然マンガと関係ないじゃないですか! ちゃんと描いてますよ! マ・ン・ガ・を!!

マスター

ある時は“伝説”とも“幻”とも称される『バー・テツオ』の女マスター。またある時には、世界中に溢れる原哲夫ファンからも一目置かれる超絶マニア。その実態は……。この連載を見ている人だけに、少しずつ明らかにしていこうかしら。

カランカラン♪ マスター、こんばんは! 神山です!! 先生の作品の勉強をしたくて、また来ちゃいましたよ!

あら、神山くん。前回、私の渾身の1発を受けてなお、ここに顔をだすなんて、あなた、重度のドMなのね。でも嬉しいわ。いらっしゃい!

というのも、マスターにぶっ飛ばされたおかげで、身体の節々の調子がいいような気がするんですよね……

(はっ、私が夜な夜な研究を進めている秘技『北斗癒神拳(ほくといやしんけん)』の効果がもう出てるのかしら!)
あ……、そ、そうなの? き、気、気のせいじゃないかしら……。

あれ? マスター、なんか様子が変じゃない?? あ、もしかして、僕にまた会えて、嬉しいんだ!! 恋ですよ、それ! 
またの名を、愛! ラブ!! エル・オー・ブイ・イー!!!!

なにをバカなことを言ってるのよ。私があなたみたいな
子どもに恋するわけがないでしょ!!

子どもじゃないですよ! チン(ピー)ポ(ピー)は
ビンビン、カッチカチですから!!

はぁ、、、(ピー)っていいながら、完全に言っちゃってるじゃない。そうやってすぐに下ネタをはさんでくる辺りが子どもなのよ!

そんな、子ども、子どもって言われても……チン(ピー)ポ(ピー)はビンビン、カッチカチなのに……

だから「ピー」で隠れてないから! まあいいわ。今日は、そんなあなたにピッタリのメニューがあるの。

先生が描く、子どもたちの魅力

今日は「子ども」っていうテーマ、どうかしら。先生の絵の特徴がいっぱい詰まっているのよ。

子ども? 先生の絵の子どもって、そんなに印象的だったかなぁ……。

ぜんぜんピンと来ていないようね。じゃあ神山くんも一度、描いてみようか。子どもが何かを食べている絵、描いてみて。

子どもが食べている絵?? ん〜、サラサラサラ〜っと。こんな感じですか?

ダメ! ぜんぜんダメだわ!! あなた、先生のもとで何を学んでいるのよ。

え、ダメ?? けっこう可愛く描けていると思ったのに……。

ダメ、ダメ。神山くんの絵は、表面的な可愛らしさしか描けていないの。先生が描く子どもたちには、きちんと役割があるんだから。少しずつ見ていきましょ。

役割1:説明役
[左] 北斗の拳 © 武論尊・原哲夫/NSP 1985
[右] CYBERブルー © 原哲夫/NSP 1988
セリフの中で、さりげなく物語を補足
まずこれは基本中の基本。物語における場所や出来事、結果などを主人公に変わって解説する役割ね。また彼らの立ち居振る舞いで、その後のシーンがシリアスなものなのか、もしくはコミカルなものなのか、どれくらいのテンションなのか、といった説明にもなっているのよ。
これを大人がやると、どうしても説明くささが出ちゃうけれど、子どもが担うことで、読者にとっても違和感なく入ってくるわ。

役割2:動機付け役
[左] 九頭龍(ヒュドラ) © 生田正・原哲夫/NSP 1997
[右] 影武者徳川家康 外伝 左近 © 隆慶一郎・原哲夫・曾川昇/NSP 1994
セリフや行動、考えをきっかけに……
これもとっても大切。主人公が何かの目標に向かって動き出したり、何かを志したりする時に、子どもたちがそれに至る理由や動機付けとなる役割を果たすの。
思い切った決断やポイントとなるような行動は、動機となる強い理由もなく行われると、読者が置いてけぼりになる感があるでしょ? それを避けるために、実は子どもたちが存在していることがあるのよ。ねえ、神山くん、わかってきた?

ん〜、なるほど。でもマスター、なんでこういう役割を、大人じゃなくて子どもが担うことが多いの?

良い質問ね。まず子どもっていうのは、大人と比べると、人間関係などの複雑なしがらみに関係なく、まっすぐな発言ができるでしょ? それが1点。もう1つ、子どもっていうのは、本能的に「何かを守りたい」という理由に結びつきやすい存在だから。感情移入もしやすいのよね。

そうか! ストーリーのポイントとなる部分で、子どもが重要な立ち回りをしたり、その後の主人公の行動を決定づけるセリフを吐いたりするのには、そういう理由があるんですね。

まだあるの。もう1つ、先生が描く子どもの重要なポイントがこれ。

子供たちの表情は
[左] 花の慶次~雲のかなたに~ © 隆慶一郎・原哲夫・麻生未央/NSP 1990
[上] いくさの子 -織田三郎信長伝- © 原哲夫・北原星望/NSP 2010
[右] 蒼天の拳 © 原哲夫・武論尊/NSP 2001
[下] 影武者徳川家康 © 隆慶一郎・原哲夫・曾川昇/NSP 1994
難しいことは置いておいて……
なんといっても、こののびのびとした素直な雰囲気が出た表情と姿。これが大事なのよ。
劇画を活かした、等身大の表情こそが、先生の描く子どもたちの最大の魅力ね。
あれ? 神山くん、聞いてる?? どうしたの? ぼ〜っとしちゃって……

お、おふうちゃん……、とっても……、、、キャワユスーーーーーーー!!!!!! この、目を閉じきっているようで、少し開いている感じ。あどけなさや屈託の無さが、見事に描かれていますね! おふうちゃん、おふうちゃん、おふうちゃーーーーーーん!!!!

う、うん。目のつけどころは間違っていないけど、なんだか、危ない目になっているわ。ちょっと落ち着きなさい!

僕も、このおふうちゃんのような、絶妙なあどけなさを描けるように、勉強しよう! まずは街で幼女を探すところからですね。マスター、ちょっと行ってきます! 幼女、幼女はどこだー!!!!

あ、コラッ! そんなストレートに犯罪の匂いがする行動を起こすバカがどこにいるの! こうなったら、前回に引き続いて、日々の鍛錬の成果を試す時が来たようね。秘技、北斗癒神拳!!!! ズボベボッ!!

これは『喘破(ぜんは)』という秘孔よ。便秘にすごい効力があるんだから!

ていうか、幼女とか全然関係ないじゃーん。あ、、、ていうか、トイレ貸してー!

ね? 効き目が早いでしょ?